1.第3期実行計画について
(1)第5次総合計画の進捗状況について
松本佑介:質問
本市の第5次総合計画には、12年間を計画期間とする基本計画として、28の施策目標と4つの計画推進の取組があり、施策目標のそれぞれには、施策指標として取組の進捗をはかる指標が設定されています。
しかし、この指標には、めざすべき方向として上向きや下向きの矢印が示されているのみで、この数値的な目標設定がございません。計画策定の目的が目指すべき姿を達成するためのものであるとするならば、その進捗や達成状況を確認し、取組のてこ入れや次の計画へつなげていくといったことが行われるべきです。
そこでまず、この第5次総合計画基本計画は、令和6年度からの4年間で計画終了を迎えますが、12年間の目標達成に向けた進捗状況はどのように測定、把握されるのか、お聞きします。
総合政策部長:答弁
総合計画の基本計画に設定している施策指標のめざすべき方向の矢印の表記につきましては、計画12年間のビジョンとして方向性をお示ししております。このめざすべき方向の矢印に対しましては、基本計画に基づき策定する実行計画において目標の数値化を図っており、これまで第1期、第2期の4年ごとに数値目標の設定を行ってまいりました。この実行計画における数値目標の到達度につきましては、施策評価において確認を行っており、毎年度実施する施策評価により、第5次総合計画の進捗状況を把握しているものでございます。
松本佑介:提案・要望
こちらは現時点のプロセスの中で実際に確認していくとなると、私が最初に申し上げた総合計画と実行計画がひもづいていないんじゃないかみたいなことを申し上げている中で確認していくと、結構やっぱり大変だろうとは思うのですけれども、全くリンクしていないわけでもありませんし、ちゃんとひもづいているところございますので、それを現時点の今の市役所のプロセスの中で状況を確認するという上では、もうこのやり方だと思います。この意識をしっかり持って、次の第3期実行計画の策定に生かしていっていただければと思います。
(2)第3期実行計画を構成する事務事業の策定方法について
松本佑介:質問
第5次総合計画の12年間の基本計画に掲げる目標達成について、実行計画の取組が推進されております。ということであれば、現在、市が策定作業を進めておられる第3期実行計画は、12年間の最終総仕上げの計画ということになります。この観点から、第5次総合計画の達成に向けて、第3期実行計画は非常に重要な計画になると思います。
これは前回、私が6月定例月議会のときに担当課といろいろディスカッションさせていただく中で感じたことですけれども、現在の第2期実行計画は、既に各課で進んでいる現状の施策をボトムアップでまとめ上げたものであるかのような印象を受けました。本来であれば、もちろんその流れは必要なのですけれども、それと加えてトップダウンで総合計画からドリルダウンした施策策定、それと市長の所信表明、こういった上から下へ流れていくというような施策の策定も必要であるかと考えます。
第3期実行計画の事務事業の策定方法について、今回どのように進めていかれるのか、お聞きいたします。
総合政策部長:答弁
第3期実行計画は現在策定作業を行っており、構成する事務事業につきましては、第5次総合計画に掲げる目標の達成に向けて、必要な取組を選定してまいります。この選定に当たりましては、所信表明の具体化、新たな課題への対応、第2期実行計画の総括評価を踏まえた見直しによる事務事業などを対象として整理を進めているところでございます。
松本佑介:提案・要望
実際にこの第3期実行計画を構成する事務事業の策定についてですけれども、こちらも本当に前向きに市長の所信表明の具体化、新たな課題への対応、第2期実行計画の総括評価を踏まえて、それを見直して事務事業を対象として整理を進めるということも本当に期待しております。これができれば、この市の上位計画が下にひもづいていって、市長の思いがいろいろな組織に広がっていくものだと思います。これは本当に期待しておりますので、ぜひよろしくお願いします。
(3)KPIの設定について
松本佑介:質問
KPIについては、施策や事業の指標、進捗をはかるに当たって、効果測定ツールとしての指標設定やマイルストーン、到達ゴールとしての目標設定、これが非常に大切なものです。
一方で、市が公表されている第2期実行計画の評価の結果をまとめられた令和5年度枚方市施策評価報告書を拝見しますと、それぞれの施策ごとに政策指標や事務事業に係る指標が設定されているものの、中には測定自体を行っていないもの、実績がハイフンになっているもの、目標、実績が既にもう100%になっているもの、ずっと100%のもの、取組を推進していく事業にもかかわらず目標数値がずっと低いもの、同じままのもの、ゼロばかりのものといったものが見受けられます。これで本当に適正な施策の進捗管理や効果測定をできるのか、甚だ疑問に思うところです。
この内容については個別に別の機会で確認させていただきますが、この第3期実行計画において、KPIを今後どのように設定されていくのか、お聞きいたします。
総合政策部長:答弁
第3期実行計画の策定に当たりましては、第5次総合計画に掲げる目標に向けた達成度をより明確にしていく必要があると考えており、事務事業とその進捗をはかる施策指標を一体的に検討しております。
なお、指標や目標数値の設定に関する御指摘の点につきましては課題認識をしており、第2期実行計画の総括評価を踏まえ、施策指標の見直しを図るとともに、数値目標を設定し、第5次総合計画に掲げる目標の達成につなげていく考えでございます。
松本佑介:提案・要望
このKPIも改善が必要だと思っておりましたが、それが今回改善に向けて動き始めるということで、こちらも期待しております。
あと1つお願いさせていただくとすれば、このKPIは、今、各御所管されている部、課でどこまで達成していったのかというところについて、どこまで責任を負う仕組みになっているのかというところは私は個人的に気にしております。ぜひ今回、その仕組みがまだ、たとえなかったとしても、御自身が担当しておられる施策のKPIについては必ず達成しようという思いを持って取り組むというカルチャーをそれぞれの組織に根づかせていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
2.人口減少を緩やかにする施策について
松本佑介:質問
こちらについては、先日の総務委員協議会で、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に向けての説明がございました。その中で、人口減少を緩やかにする施策というお話がありましたけれども、これはどういったことに取り組んでいくのか、これをお聞きいたします。
総合政策部長:答弁
人口減少の曲線を緩やかにするためには、転出の抑制、転入の超過、出生率の向上を図るとともに、人口構成におきまして、生産年齢人口の維持、拡大が必要となります。そのための施策といたしまして、子育て世帯をターゲットとする安心して出産し、楽しく子育てができるまちを目指す取組が効果的であると考えており、保護者の負担軽減をはじめ、妊娠、出産から就学まで切れ目のない子育て支援、質の高い教育の実現に向けた取組が必要であると考えております。
また、枚方市駅周辺再整備などによる都市機能の充実、歴史や文化、豊かな自然といった本市ならではの資源の活用など、本市の魅力を最大限に高めていく取組と合わせたプロモーションの強化についても必要であると考えております。
このような考えの下、具体的な取組の検討を進め、第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略への位置づけを行ってまいります。
以降、「3.立地適正化計画について」の質問に集約
3.立地適正化計画について
松本佑介:質問
市の立地適正化計画の中で挙げられている居住誘導区域及び都市機能誘導区域をどのような考えで設定しておられるのか、お伺いいたします。
都市整備部長:答弁
初めに、居住誘導区域でございますが、市街化区域のうち、住宅地が形成され将来的にも居住が見込まれるとともに、鉄道駅などの周辺において、医療、福祉、商業など日常生活に必要な施設による利便性、公共交通機能による都市機能へのアクセス性の確保が図られるエリアを対象に設定しております。
また、都市機能誘導区域は、居住誘導区域のうち、枚方市都市計画マスタープランに定めた鉄道駅やバス停などの都市拠点からの徒歩圏域を踏まえ、都市機能の集積状況や今後の見込みなどを勘案してエリア設定しております。
なお、いずれの区域におきましても、住民に著しい危害が生じるおそれのある災害の発生が想定される区域や農業、工業などの土地利用が想定される区域は含めておりません。
「2.人口減少を緩やかにする施策について」、「3.立地適正化計画について」の各回答を踏まえ以下質問
松本佑介:質問
今時点の実行計画がボトムアップでつくっているという計画であれば、こういった御答弁がもう満額回答だと思いますが、これもあえて厳しいことをお伝えさせていただきますと、やはりボトムアップの施策のつくり方になっているので、総花的な印象を受けます。
実際に、これは市長が何度もおっしゃっておられますけれども、人口減少を緩やかにして枚方市が子育て世帯に選ばれるまち、こういうふうなまちにしていくんだと、これが人口を増やしていく施策になるんだとおっしゃっておられます。私はそのとおりかなと思っております。
これは6月の定例月議会でも少し申し上げさせていただきましたけれども、人口を増加させるのは、本当に教育、子育て、この施策だけではありません。総合的に横串を刺した施策を考えていく必要があると思っています。
実は私、今回、日本全国で40万規模の人口のある都市について調べてみました。そうすると、大体3つのパターンがありました。一つは、都道府県の県庁所在地です。そしてもう一つは、企業城下町です、豊田市とか日立市ですね。そして3つ目がベッドタウンです。
枚方市が本当に子育て世代に選ばれるまちとしてやっていくのであれば、ベッドタウンとしての人口の増加の仕方、ここに注力する必要があるのかなと思います。実際に大阪都市圏というのは、少し古いデータになりますけれども、1,200万人の人口があるのです。この1,200万人の人口をいかにして大阪市に通勤するときに枚方というまちを選んでいただくか、これが重要になるんです。このときに私が大事だと思うのは、もちろん枚方市からの情報発信もあると思いますけれども、実際にそういった子育て世帯がふだんから目に触れているところに、枚方って子育てしやすいんだというところが見えるような情報を配置していく、これが大事だと思っております。そのためには、前回も申し上げましたけれども、子育て世帯に選ばれるためには、例えば、住みたい街ランキングで上位を取る、これです。
今、皆さんが住みたい街ランキングで上位の街といって思い描かれるところはどこがありますか。やっぱり北摂が出てくるわけです。あと西宮とか、そういうところが出てまいります。そういったところで、実際に子育て世代の施策がどんなのがあるかとなると、出てこないじゃないですか。となると、やっぱりまちの雰囲気、これが一番、子育て世代が選ぶときにウエートが大きいんじゃないかと推察するところでございます。
そこでつながってまいりますのが3番目、立地適正化計画になります。こちらは時間の関係で1つ質問させていただこうと思ったことを飛ばしまして、次に移りますが、3番目のところについては、駅周辺ですとか、都市計画マスタープランで都市拠点として位置づけられているところ、そこの魅力を高めていくというところが大事になります。
ところが、今、枚方市において都市拠点として位置づけられているところの中の都市機能誘導区域については、今、どんどんと住宅地に切り替わっていってしまってるところが多くあります。それが実際に居住誘導区域以外のところに住んでいる人たちが、そこの近くに住もう、居住誘導区域の中に住もうとなったときに、都市機能誘導区域のところも戸建てとかになっていると、なかなか引っ張ってきにくいのではないかと思います。
そこで、市長にこの考え方について、御見解をお伺いしたいと思います。
市長:答弁
都市機能誘導区域ごとの特性を踏まえて、さらなる都市機能の集約や施設機能の維持、充実を図っていくことが必要であり、現在、取組を進めている枚方市駅、光善寺駅周辺地区や、これから進める長尾周辺地区をはじめ、利便性が高く、多様な世代が魅力を感じるまちづくりを推進していく考えであります。
松本佑介:提案・要望
ありがとうございました。同じお考えということで、大変安心いたしました。
先ほど、1.の総合計画の策定、実行計画の策定のところでもありましたけれども、市長のお考えがどんと枚方市役所全体に流れていくような組織にきっと変わっていっているのだと私は今感じておりますので、ぜひ市長の思いを、このまちの発展のために伝えていただければと思います。
4.本市におけるにぎわい創出の状況について
松本佑介:質問
枚方市は、ほかの市、もしくは他団体の関係者の方から、枚方の河川敷などでのにぎわいの創出はすごいという話を耳にしました。正直、鼻が高かったです。
枚方市では、8月に、かわまちづくり計画について国から認定されるなど、今後さらなるにぎわいの創出を期待しておりますが、そこで、これまでにどのようなイベントを枚方市において実施されたのか、また、今後の実施予定について、お伺いいたします。
観光にぎわい部長:答弁
2025年の大阪・関西万博に向け、大阪湾から淀川上流までの淀川舟運の航行が可能となる、淀川大堰閘門の整備が着手されるなど、沿川地域の活性化への機運がこれまでになく高まっております。
こうした中で、本市におきましては万博を契機とした盛り上がりを一過性のものとはせず、持続的なにぎわい創出を目指す観点から、令和4年度から国や大阪府、民間事業者などと共に、河川空間の利活用の検討や実施に取り組んでいるところでございます。
今年度におきましては、10月にひらかたアウトドアくらわんかを、11月にはロハスパーク枚方などイベントを公民連携で開催し、大きなにぎわい創出をすることができました。
また、屋外バスケットコートなどを利用して、2023スポーツチャレンジフェスタなどを実施するなど、スポーツを通じた様々なイベントでもにぎわっているところでございます。
あわせて、議員お示しのとおり、枚方ならではの楽しい空間の実現を目指し、淀川河川敷枚方エリアかわまちづくりとして、今年度、国の認定を受けました。その一環として、枚方緊急船着場におきましては、初めてとなる大型船を3日間停泊し行いました船上レストランの実施や、淀川堤防上での物販や飲食ブースの展開など、同計画に掲げた今後の利活用を想定した実証実験を行いました。
次に、今後の取組といたしましては、今週末には淀川寛平マラソン2023の開催や、1月には新春新走ろうかい~ひらかたハーフマラソン~の開催を予定しているところでございます。
また、淀川河川事務所と共に淀川堤防上でのアウトドア体験の実証実験を予定しているほか、3月には今年度2回目となるロハスパーク枚方の開催を予定しており、新たに淀川河川のほかのエリアとも連携した取組など、さらなる発展したイベントとなるよう取組を進めてまいります。
5.質問取り下げのため省略
6.枚方市の子どもの遊び場について
松本佑介:質問
突然ですが皆様、インターネットなどで御自身が、例えば、子どもの遊び場、大阪府みたいなことを検索してみたことはございますか。私は子育て世代ですので検索するのですけれども、そのときに出てくるのは、大体、大阪南部の市にある施設が出てきます。関西サイクルスポーツセンター、そういうのが出てきます。ここ数年で伸びてきているのが大阪市内と北摂の地域、この地域の施設がどんどんどんどん伸びているわけです。一方、枚方市が最近どれくらい伸びているのかというと、やはり残念ながら大阪の南部や北摂に見劣りする状況です。
そこで、私といたしましては、例えば、国や府の管轄とはなりますが、淀川河川公園や山田池公園など、大変ポテンシャルを秘めたスポットがたくさんあるわけでございますので、こちらに、例えば、市の単独で整備していくのは難しいのかもしれないですけれども、国がや府へ子育て世帯のニーズに合った整備を働きかけるとか、新たな子どもの遊びを提供する民間事業者の誘致などは可能だと思いますので、こういったことをしていっていただければと思っております。そうすることで枚方市内が楽しいスポットであふれ、それが若者、子育て世代への本市の関心へとつながっていき、移住・定住促進につながっていくと考えますが、こちらについて市の見解をお聞きいたします。
総合政策部長:答弁
子育て施策の充実を図る上で、市内に魅力ある子どもの遊び場を増やし、その遊び場を広く発信していくことが重要であると考えております。
現在、本市が所管する公園におきまして、子どもがわくわくするような整備の実施に向けた検討を行っているところでございます。
また、先ほどもございましたが、先日、京阪ホールディングス株式会社のプレスリリースにおきまして、枚方市駅周辺再整備における3)街区の市駅直結の商業施設に屋内アスレチック施設トンデミが関西初出店することの発表がございました。
今後、さらに公園だけでなく、他の公共施設における子どもの遊び場としての活用や充実に向けた検討を行うとともに、既存の子どもの遊び場や親子で楽しめる場所につきましても、それらの魅力を発信していく必要があると考えております。
松本佑介:提案・要望
これも先ほどの選ばれるまちのつくり方と同じです。ぜひ、こちらも市長がトップセールス等々をして、おもしろい施設を枚方に誘導していただければと思います。
7.交流人口の増加について
(1)質問取り下げのため省略
(2)長尾駅周辺のまちづくりにおける道路計画について
松本佑介:質問
JR長尾駅周辺については、現在、地権者が中心となってまちづくりの検討が進められていると聞いています。そして令和4年9月には、市において長尾駅周辺地区のまちづくり構想が策定され、今後、段階的にまちづくりが具体化されていくものと非常に期待しているところです。
長尾駅周辺は、都市計画マスタープランを拝見しますと、広域拠点に位置づけられています。枚方市において広域拠点に位置づけられているのは、樟葉駅と枚方公園駅です。つまり、長尾駅は樟葉駅や枚方公園と同じくらいのポテンシャルがあるものと認識しております。
そこで、今回確認させてください。
今回のまちづくり検討地区においては、広域拠点としてどのような土地利用の位置づけがされているのか。また、長尾駅周辺地区まちづくり構想における道路計画についてはどのような考え方が示されているのか、教えてください。
総合政策部長:答弁
今回のまちづくり検討地区につきましては、現在、市街化調整区域に指定されており、土地利用の方針として、環境共生ゾーンに位置づけており、地域環境と調和を図りながら、主として農地の保全、活用を図る地域でございますが、将来的に市街化区域編入が検討できる場合は、一定の都市的土地利用を図ることにより、都市の健全な発展を促すこととしております。
また、長尾駅周辺地区まちづくり構想における道路交通に関する事項といたしましては、まちづくりに合わせて交通の円滑化を図るとともに、自転車、歩行者の安全で快適な通行空間の創出を目指すこととしております。
松本佑介:提案・要望
長尾駅については樟葉駅と同じ状況だと思うのですけど、樟葉駅というのは大変強い魅力を持ったまちになっていると思いますが、お隣の八幡市からも人が流れてきます。長尾駅も同じように、八幡市、京田辺市が隣にあります。ここの人たちが実際に長尾駅に流れてくるためには、道路、このアクセスをしっかりする必要があると思います。長尾駅のまちづくり計画はこれからだと思いますが、ぜひその観点も持って進めていただければと思います。
8.枚方市役所の組織風土について
(1)若手のチャレンジについて
松本佑介:質問
前回の6月の定例月議会で、私は職員提案制度について発言させていただきました。その流れを受けてのものになります。
枚方市において若手のチャレンジの重要性、これはもう皆様が何度もおっしゃっておられるところでございますが、これが実際どこまで進んでいるのか、将来の枚方を担う若手職員が果敢にチャレンジできる組織風土が重要であると考えておりますが、こちらは市の見解をお伺いいたします。
総務部長:答弁
本市職員の人材育成における基本的な考え方や意見などをお示しいたしました枚方市人材育成基本方針におきまして、職員のあるべき姿といたしまして、「変化・変革を恐れず、未来へ向かって挑戦する職員」を掲げております。これらを若手職員に限らず、全職員が理解し、実践するとともに、私たちはもちろんのこと、全ての管理職層におきまして、所属職員のチャレンジをまずは受入れ、後押しをするといった意識改革が非常に重要であると考えております。
松本佑介:質問
先ほど基本方針について御説明いただきました。私はこれを拝見しましたけれども、本当に思いの詰まった、すてきな基本方針だと思います。
こちらについて、行動指針等の職員理解度がどの程度なのか。また、今後どのようにそれを浸透させ、新たなチャレンジができる組織風土の醸成につなげていくのか、お伺いいたします。
総務部長:答弁
当方針に掲げます職員の行動指針など、理解度、達成度を確認するため、毎年度アンケート調査を実施いたしておりまして、昨年度の結果といたしましては、変化、変革を恐れず未来に向かって挑戦する職員という項目につきましては、到達、またはおおむね到達できると回答した者が半数程度にとどまっている状況であることから、さらなる浸透が必要であるものと考えております。
これまでから、新入職員研修であったり、昇任者研修等の場所で市長から直接、失敗を恐れず挑戦してほしいという思いを伝えていただいているところでございますが、今後も引き続き、同方針の内容を、あらゆる機会を通じまして周知を行い、本市が求める職員像が全職員へ浸透するよう努めることによりまして、さらなる職員の意識変革を進め、組織風土の醸成を深めてまいりたいと考えております。
以降、「(3)非効率業務の削減について」の意見に集約
(2)質問取り下げのため省略
(3)非効率業務の削減について
松本佑介:質問
こちらも本当に大事です。今、枚方市は、市の職員の数がどんどん減ってきております。職員の数が減るのであれば、当然業務の数を減らさないと回りません。
そこで質問させていただきます。
既存業務の効率化や非効率な業務の削減、特にささいなことであっても効率化の視点での見直しは大切だと思います。現状どのような取組が行われているのか伺います。
総合政策部長:答弁
既存業務の見直しにつきましては、行財政改革プランにおいて、職員の働き方の変革につながるようICTの利活用を積極的に取り入れた業務の効率化などの個別課題を設定し、取組を進めております。
また、職員提案制度といたしまして、職員から業務に関する改善提案を求め、所管部署や他部署の職員と実現に向けた検討を行う仕組みを構築しております。
今後も、これらの取組を通して既存事業の継続的な見直し、改善に取り組んでまいります。
「(1)若手のチャレンジについて」、「(3)非効率業務の削減について」の各回答を踏まえ以下意見
松本佑介:提案・要望
最後のこの組織風土についてなのですけれども、もう何度もいろいろな議員もそうですし、きっと市役所の中でも繰り返し議論されてきたことだと思います。実際に、本当にこの基本方針がこの市役所全体に根づいているのかというところについては、やっぱりまだ私は疑問を感じております。
例えばですけれども、皆様が御自身の所管する部や課に行って、若手でもいいですし、どの職員でもいいので御質問されてみてください。あなたは課長や課長代理と方針が違うけれども、これをやったほうがいいと思っているアイデアってありますかと聞いてみてください。そのときのお答えが、いえ、私の意見は課長と課長代理と同じですのでございませんという答えが返ってきたら危険信号です。
また、皆様の課で新たに配属された職員に、あなたがほかの職場からこの職場に来て、何でこの職場ではこんなことを続けているのだろうと思ったことってないですかと聞いてみてください。そのときに、その職員が、いえ、ありません、最初は違和感を感じましたけれども、先輩や上司に理由を聞いたら納得いたしました。そう答えたら危険信号です。
恐らく、結構あるのではないかなと思います。これを変えていくにはどうしたらいいかというと、それはそれぞれの所属する組織の長が変革に対する思いを部下に伝えることです。そして、部下が何か変えようとしていたら、必ずそれが失敗しそうなものであっても、必ず取り上げてみてください。今、皆様が若いときにチャレンジして失敗したものでも、今の時代では変わっていますし、チャレンジする人が変われば、最後の最後でアイデアはまた別の出口になるかもしれません。もし失敗してもいいので、若手のアイデアをちゃんと取り上げてくれるのだということが見えてくるようになれば、きっと組織の風土は変わります。今、これから議会が終わって、皆さんが所属する組織に戻られたら、よろしければ、この話をしていただければ幸いです。
これから枚方市はきっと変革していくと私は思いますので、その方向に期待を寄せながら私の一般質問を終了させていただきます。
※市議会での発言内容の要旨を項目ごとに整理して記載していますので、発言の全文については 枚方市議会の会議録 をご覧ください。